脳深部刺激療法(DBS)とは



神経刺激療法には、いくつかの種類がありますが、今回は「脳深部刺激療法(DBS)」について説明します。DBSは、脳の深部に電極を埋め込み、その電極から微弱な電気信号を送り込むことで、脳の神経活動を調整する治療法です。


DBSは、てんかんの薬物治療が効かない患者さんや、手術が難しい場合に選択されることがあります。DBSは手術的な治療法であるため、手術の前には患者さんの健康状態や手術のリスクなどを評価し、医師との相談をしっかりと行う必要があります。

DBSの手術は、一般的には全身麻酔下で行われます。脳の深部に電極を埋め込むため、頭蓋骨を開ける手術が必要となります。手術後、電極を制御するための装置(パルスジェネレーター)を、胸部に埋め込むことで、脳の神経活動を調整することができます。

DBSの治療効果には個人差がありますが、多くの患者さんにとって、てんかん発作の頻度や強さが軽減されることが報告されています。また、副作用として、手術後に頭痛や吐き気、電極からの刺激によるけいれんなどが報告されることがあります。ただし、これらの副作用は一時的で、数週間から数か月で改善することが多いです。

最後に、DBSは手術的な治療法であるため、医師との相談が必要です。また、治療の効果や副作用についても個人差があるため、慎重に治療法を選択することが大切です。


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