てんかんの神経刺激療法とは

 


てんかんの治療法として神経刺激療法があります。神経刺激療法は、てんかん発作を減少させるために脳に微弱な電気刺激を与える方法です。以下に具体的な神経刺激療法の種類を紹介します。


皮質刺激療法(Cortical stimulation therapy)

脳の表面に電極を装着し、電気刺激を与えることにより、てんかん発作を抑制する方法です。


脳深部刺激療法(Deep brain stimulation therapy)

脳の深部に電極を装着し、定期的な電気刺激を与えることで、てんかん発作を減少させる方法です。


重症てんかんに対する頭蓋内刺激療法(Responsive Neurostimulation, RNS)

頭蓋骨内に電極を埋め込み、脳波を監視し、発作が始まる前に微弱な電気刺激を与えることで、発作を防ぐ方法です。


迷走神経刺激療法

VNSは、小さなデバイス(VNSデバイス)を用いて行われます。このデバイスは、首に埋め込まれた電極と、胸の下に埋め込まれた発生器で構成されています。電極は迷走神経に接続され、定期的に弱い電気刺激を送ります。この刺激は、脳に信号を送り、てんかんの発作を減少させる効果があります。


これらの神経刺激療法は、薬物療法が効かない患者さんに対して行われることが多く、手術を伴う場合があります。しかし、効果があるとされており、治療の選択肢として考えられることがあります。ただし、個々の症例に応じた治療法の選択やリスクについては、専門医との相談が必要です。