CT検査は、X線を使って、頭部や脳の内部の様子を撮影する検査です。頭部を円筒状の機械に入れ、機械からX線を照射して、頭部内部の画像を取得します。
てんかんの診断や治療を行うために、CT検査はよく使われます。CT検査によって、以下のような情報を得ることができます。
・脳の形や大きさ、異常な変形がないかどうか ・脳内の出血や腫瘍、脳脊髄液の異常がないかどうか ・脳の神経組織や血管の異常がないかどうか
CT検査は、MRI検査と同じように非侵襲的であり、患者にとって負担が少ないとされています。ただし、X線を使うため、照射される放射線の量には注意が必要です。また、撮影時には頭部を固定する必要がありますが、それ以外の不快感や痛みはほとんどありません。
CT検査は、MRI検査に比べて画像の鮮明度が低いため、細かい構造の観察には向いていません。しかし、緊急時やMRI検査が受けられない患者にとっては、迅速な診断が可能であるというメリットがあります。
以上が、CT検査についての説明となります。CT検査もてんかんの診断や治療には欠かせない重要な検査です。しかし、放射線被ばくに関しては注意が必要な点もありますので、医師とよく相談して利用するようにしましょう。